今年は昨年より渓流に行く機会が減ってしまったが、それなりに楽しむことも出来たように思う。
あと一回は行きたいと思っているが、今週の台風次第でどうなるか分からない。 ここ最近の天神川水系のボサ川を釣って、渓流ルアーのタックルについて一つの確信にたどり着いたので、それを書きたい。 私の中で、渓流域のルアーロッドの標準の長さは5.6フィートであった。 これは今でも変わっておらず、歩ける川原があるような川ならこれぐらいの長さが万能であろうと思っている。 今年買った一番高いトラウトロッドは天龍のレイズ・スぺクトラシリーズだったが、その竿の長さは、それぞれ5.3、5.1フィートの二種類があり、それに慣れてしまった今では、この長さでも不足は無くなってはいる。 ホームの日高川では、かなりの上流を釣っても苦にはならなかったのだが、天神川の支流に行くようになると、5フィート以上ある竿を振るのが難しくなってきた。倒木やブッシュ、岩などが近くにあり、どうにもキャストするバックスペースが取れないことが増えてきた。 その結果、新たに追加したのがメジャークラフトのファインテールのパックロッドの3.8フィートだった。 今まで使ったことのないショートロッドだったが、割りに直ぐになれることが出来た。3グラム位のルアーを投げている分には飛距離もまずまずでる。狭い場所でも振り抜けるため、スポットも狙い易い。 しかし、リーリング時にトレースコースを変えるとか、ヒット時に魚を岩を跨いで誘導することが難しい。腕の先から1メートルしかないのであるから、やむを得ないと言えばそうなのだが、ストロークが短すぎる。 気分良く使える長さではない。やはり釣り竿は可能ならそれなりの長さがあった方が使いやすい。 この3.8フィートの竿も悪くはないのだが、このロッドが活躍するのはもっと山の上の方の源流地帯か、もっと激しいボサ川だろう。天神川水系の支流には過剰なスペックであった。 現時点でのベストチョイスとしてダイワのシルバークリークの4.8フィートをシーズン最後に新調した。3本継ぎなので携帯性も良さそうだ。 もう一つ課題がある。 フェザーリングである。 先日の釣りでは竿が短くなりキャストしやすくなったのだが、空間自体が狭いため狙ったポイントまでほとんど距離がないので、フェザーリング(=サミング)しないと直ぐオーバーランして枝等にひっかかるのだ。しかも、そのタイミングがやたら早い。投げたと思ったら一秒も経たずにラインの放出を止めないといけない。こんなに素早いフェザーリングを連続して求められたことは、今まで無かったように思う。 私自身フェザーリングはある程度出来ると思っていたが、今回の釣行で己のレベルが低いことを痛感した。 私は右利きの右投げなのだが、右手の人差し指をスプールエッジに素早く持っていけないことが頻発した。 キャストをする際はラインローラーが一番上に来た状態で、人差し指でラインをとって投げるが、その位置でベールを返すと、ベールが指のある方に倒れるため右手の人差し指とスプールの間に入って、フェザーリングする時に干渉するのだ。 これは今年買ったダイワのプレッソ2025Hでもなるし、洒落で買ったミッチェルでもなる。 現在市販されているほぼ全商品でベールの作りは基本的に同じになっている。 これは如何したものだろうか。 毎回半回転させてベールを移動させるのも面倒だ。 ローターの回転が右投げ用に逆転するようになったらいいのだが、そのような改革はとても実現しなさそうなので、現在あるリールの中でベールが邪魔になり難いリールはないだろうかと考えた。 2つ思い浮かんだ。 一つにはインナースプールの旧型のカーディナル3シリーズである。 このクラシックリールは間違いなくフェザーリングのし易いモデルに違いないのだが、流石に重く、日本メーカーの現行機種と比較すると自重、回転のスムーズさ、糸絡みで大きく劣っているので、使うには根性と思い込みが必要だ。 そうなると残ったもう一つが、2014年型のステラからベールの開口する角度が広がった、シマノの現行モデルの上位機種である。 以前のブログにも書いたが、今春のリール選択で逆転切替レバーが無いことから候補から外していたのに、この期に及んで宗旨替えするようでなんだが、新型のヴァンキッシュを試してみることにした。C2000HGSとした。自重は驚きの155グラムである。 このリールに巻くラインはPEの0.6号とした。 結構高くついてしまったが、今シーズンの経験をフィードバックしたこのタックルでの釣りは如何なものであろうか。
by rororon3rd
| 2016-09-19 06:56
| タックル
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