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震える磯(由良町大引)

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平成27年12月31日。
3年連続で大晦日、U渡船で大引の磯に上がった。
昨年は釣り人が少なくオオクラに一人で上げて貰ったが、今年は昨年の3倍の数の釣り人が来ていた。
ずっと海水温が高く、釣れていなかったのが、最近良くなってきていたのが、追い風になったのだろう。
という訳で、満車状態のU渡船の駐車場を見た瞬間、帰ろうかと思ったのだが、大阪から朝3時に苦労してやって来て、あまつさえ餌まで買っているのだから、ままよ、と渡船代を支払った。

オオクラ等の沖磯は諦め、地方のヒラバエでいいやと思っていたが、ヒジキ島の東側に降りる人が少なかったので、すかさず底物師のじいさんに続いて降りた。
じいさんは船着きでやるとのことなので、左に回り込んだ通称スベリに入った。広い場所だったが、名前の通り海に向かって傾斜しているので、波が這い上がって来やすい釣り座だった。
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磯には大量のコマセが落ちており、前日も大量に撒き餌が入っているようだった。これはいいかもしれないと思い、午前7時頃から釣り始めた。
今回の竿は少し強めの1.5号を使用した。40センチオーバーが、最近大引では出ているので、期待してのチョイスである。

今回使用したのは今は亡きダイコーの磯竿「瞬技」である。あまり使わないのもあるが、この竿ではあまり釣った記憶がない。昨シーズンの終盤、大混みの大引の烟島で使って壮絶なボウズを喰らったのは、記憶に新しいところである。
今回はどうだろうか。がまかつロッドを凌ぐという粘り腰を実感出来るのだろうか。

取り合えず開始から三時間、殆ど刺し餌も盗られないような時間が続いた。即、朝、無理してでも沖磯の方に行くんだったと後悔し続けることとなった。

ヒジキ島の北向の他の釣り座も全く反応が無いようだった。右隣の親子二人で来ている息子の方も嫌になったのか、磯の上で寝始めた午前10時頃、半誘導で竿一本下を狙っていたウキが水中に消えた。
竿を立てるとずっしりとした手応えがあった。
この感じはグレだ、絶対取ると決意して竿を溜めるが、なにもしないのに竿の力だけで魚が浮いて来るような感じだった。竿が強いのか、グレの活性が低いのかは分からなかった。
1分ほどの後、海面に頭を出したグレは、異様に大きな丸顔だった。
多分、今までに釣った中でも一番大きいのではないか、と思った。
ここで冷静さを欠いたのだと思う。
四、五歩移動すればタモアミがあるのに、何を思ったのか、スベリの傾斜を利用して魚をぶり上げてしまった。
大きな分厚い体が完全に陸に上がったのだが、傾斜の途中なので、更に引き上げようとハリスを手で掴んで引っ張ってしまった。
お約束通り口許でハリスがハチ切れた。
魚が海に滑って行く。慌てて手で抑えようとしたが、ツルンと滑って魚は海に落ちてしまった。
思わず、やってもうたっ、と叫んでしまった。
いや、ほんとにこの前鵜来島で釣った45センチより一回り以上大きかったのだ。50センチは無くても、間違いなく48センチはあったはずである。(最近のU渡船釣果での最大サイズ)
もう2度と大引でこんな大物を釣ることはないかもしれないのに!
もう一度叫んでしまった。

タモアミ使わんからじゃ。

隣の底物師のじいさんが容赦なく私を責める。

もう一度、チャンスはあるかもしれない。
ハリスを交換する右手が震えていた。こんなに体の芯から痺れたのは久しぶりだ。
(グレを落としたシーンは底物じいさんだけではなく、周りのフカセ師にも見られており、後で何人かの釣り人からも「タモアミ使わな」と非難のようなアドバイスを貰った。)

その後、グレがもう一度来ることは無かった。
正午頃に小さなスマガツオを釣っただけで、磯上がりの午後2時まで、あとはもう何も無かった。

1年の最後にある意味衝撃的な内容の釣行となった。
技術、道具はもう十分足りている。50センチオーバーを釣って卒業するのに足りないのは、メンタル部分の冷静さなのかもしれない。
やはり、平成27年の最後も、釣りはままならないのだ。

<今回のタックル>
ロッド:ダイコー 瞬技 1.5ー5.3
リール:ダイワ インパルト競技(11)
ライン:サンライン ブラックストリームマークX 2号
ハリス:サンライン ブラックストリーム 1.75号
ハリ:鬼掛け 沈め探り 9号
ウキ:釣研 エイジア02号他
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by rororon3rd | 2015-12-31 14:34 | 磯釣り(紀伊半島) | Comments(0)


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