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秋の深まり、旅を終える(最上川)

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令和2年10月25日(日)、26日(月)。
泊まった酒田市内のホテルの窓越しに、一晩中風の音がしていた。時折、窓に叩きつける雨音も聞こえた。
風速10メートルは吹いているようだ。
とても朝方釣りに行く気になれなかった。
ゆっくり朝飯を食べて、午前10時前にチェックアウトした。
車に乗り込んでも、断続的に激しい雨が落ちてくる。
時間を潰すために鶴岡市の上州屋に行く。
こっちの店の方が、酒田店より品揃えがよい。
マニアックなものも置いてある。
小一時間店内を探索して、最上川の昨日のポイントに向かった。
断続的に雨が降るので、新規開拓は諦め、勝手が分かる場所に入ることにした。

昨日より10センチ水嵩が増しており、ガッツリ濁っていた。
強風の中で30分ほどキャストするが、反応はない。
濁り過ぎているのかもしれない。
大きな雨雲が西から流れてきたので車に戻った。
雨が激しくなった。
おにぎりを食べて、一時間ほど車の中で眠った。
起きると50メートル離れた所に車が停まっていた。
その釣り人は下流側のポイントに入っていた。
私も先ほどと同じ場所で投げ続けるが、濁りは相変わらずで、風も上半身を揺らすほど強い。
再び小一時間で撤収した。下流の釣り人の車もなくなっていた。
風と雨が治まらないので仕方なく、気分転換に秋田の方へ車を走らせてみる。

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もの凄い波が日本海を覆っていた。
海での釣りはあり得ないレベルだ。
そのまま大荒れの海を見ながら、惰性で羽後本荘まで行ってしまった。
この町に地方ではあまり見たことのないレベルの大きな本屋が出来ていた。羽後本荘にしろ、仁賀保にしろ、久しぶりに来てみると、えらく発展していた。
もっと何もないイメージだったが、色々なものが出来て賑やかになっていた。
日本国中、何処の町も同じような色に染まってきているようだ。

夜はホテルルートインのレストランが休みだったので、近くの居酒屋を目指したが、強風で2組の雨傘の骨を折ってしまった。
しかし、苦労してたどり着いた居酒屋はかなりいい店で、またしても気に入った。
酒田の居酒屋はいいところが多い。
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マトウダイの刺身と地物のつぶ貝の煮付けが特に旨かった。
安い常温の日本酒を二合呑むとへべれけになった。

翌朝、早い時間に出かけるつもりだったが、体が重くて午前8時までダラダラとしていた。
朝飯を食べて、昨日、一昨日と同じ場所に行った。
曇り空だったが、風は収まっていた。
濁りも心なし薄くなったようだ。
その代わり水嵩は更に上がっていた。
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キャストはしやすいので、2時間ほど場所移動しながら探ってみたが、全くの無反応であった。
魚らしきものは何も見えなかった。
諦めて午前11時釣りを終了した。
丁度ジムニーで通りかかったルアーマンと話すと、下流の支流には鮭が上がってきていたらしい。
しかし、シーバスの反応はなかったとのことだった。
まだ、大型の個体が川でハヤ等のベイト食べているはずだから、と言って上流の方へ去っていった。

鳥海山の上には積雪があり、中腹から上は紅葉していた。
最上川の川原には白鳥(か鶴?)が群れで飛んでいた。
今は秋本番で、もう冬がそこまで来ているようだ。
東北地方で釣りをするのも、今シーズンはそろそろおしまいなのかもしれない。
すっかり秋めいた最上川沿いの風景を美しく感じた、旅の終わりだった。


〈今回のタックル〉
ロッド:シマノ エクスセンス MB S96MLー6
リール:シマノ ヴァンキッシュ C3000XG
ライン:シマノ PE1号
リーダー:東レ フロロ 3号
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by rororon3rd | 2020-10-25 17:51 | ソルトルアー | Comments(3)
Commented at 2022-04-10 18:14
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 古作登 at 2022-04-10 18:14
岩立良作
Commented by 最上川 at 2022-04-10 18:15
最上川


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