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彼方の山陵に続く流れ(新潟)

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令和3年7月24日(土)。
村上駅前のビジホに泊った。隣は廃棄された巨大な病院だった。
非常に怖い立地だった。
午前7時に朝食を食べて、あさひ湖の奥の川を目指した。
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ずっと三面川の源流に憧れを持っていたので、いい機会なので向かった。小一時間で奥三面ダムの通行止めのゲートまでたどり着いた。あと二キロほど行かせてくれたら目的の林道沿いの川にたどり着けるはずなのに、なんか知らんが通行止めで鎖が張られていた。任意撤去出来ないタイプの封鎖のやりようだった。

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仕方なく朝日岳登山口の方に廻ってみた。車が10台ほど停まっていた。誰も乗っていなかったので、みんな登山しているのだろう。
私もウェーダーを履いて登山道に入った。直ぐに沢が湖に落ちている場所があった。沢を辿って降りて行くと、20分程で湖面に着いた。
着いたのはいいが、そこは切り立った崖の下で、全く上流にも下流にも移動できなかった。気温は30度ないはずなのに、汗が顔中から吹き出した。
うなり声しか出なかった。仕方なく、また20分かけて登山道に戻り、この場所で釣ることを諦めた。

帰りがけ、200メートル向こうの対岸で、大きな水柱が上がった。岩場の近くだったので岩が落ちただけかもしれないが、魚だったら1メートルほどある大物だろうと思われる大きな音だった。
深山にある、人が殆ど来ない神秘のダム湖に、巨大なイワナが住むというのは、釣りキチ三平にあるような話ではないか。
ここから北東方向10キロほど先に、タキタロウ伝説の大鳥池があるのも、興味深い。

夜は再び、新発田駅前に泊まって、いつもの食堂で夕食を食べた。今日も大量に汗をかいたので生ビールが旨い。


令和3年7月25日(日)。
連休最後の日を釣るべきか、やめて休むべきか決めかねていたが、やはり釣りに行くことにした。
そこは初めて入るダム湖のバックウォーターだった。
ネットにも情報が出ているので、それなりの人出が予想された。また、4連休最後の日曜日で、この四日間ずっと晴れていたので、状況変化も期待できず、苦戦する事が予想された。

宿からそのバックウォーターまでは半時間ほどで着いた。町から近い割には、本格的な山岳渓流のような渓相の川幅の広い流れだった。
大岩の重なった落ち込みから、今にも尺イワナが飛び出てきそうな雰囲気だった。
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川幅が広いので、キャストスペースが十分取れるので、フライを投げるのにはうってつけの環境だったが、珍しくいい所に入ったフライにも魚の反応は皆無だった。スレているのか、そもそも魚が居ないのか、分からないが昨日までの川とは難易度が違うようだ。

ゴーロ帯でやってみて、さらに少し上のフラットな流れでもやってみたが、反応を引き出すことが出来なかった。
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諦めるのが、惜しすぎる風景だった。この先に幻の大イワナが棲む深山幽谷があるはずなのだ。
と、思いつつも午前10時半、あまりの暑さに釣りを断念した。新潟県の下越地方はメチャクチャ気温が高くなっていた。

車に戻って、汗でベトベトに濡れた装備や服、下着を車の屋根で乾かしていた。一時間程でいい塩梅に乾いた。ちなみにレンタカーの外装は卵が焼ける程熱くなっていた。
装備をバックに詰め込んでいると、車で今しがたやって来たフライマンが話しかけてきた。
どうれ、渓流釣りの基本の訓示でも垂れるか、と思ったが、私よりよっぽど本格的なフライマンで、始終こちらが釣り場や使うフライのことを教えて貰った。

やはりこの川は本格的な山岳渓流であるが、釣り人は多く、魚もそんなに濃くはないとのことだった。本格フライマンのこの方でも、2、3匹釣れたら良いか、という高難易度らしい。
これでは私の手にはおえないわけだ。

今から入渓する本格フライマンさんに挨拶をして、長岡に向かった。
魚は釣れなかったが、朝日岳を巡る外縁にやっとたどり着いた。いつかその核心部に入って、釣りがしてみたい。
私の現在の望みである。
東の空に白い真夏の宮殿が立ち昇っていた。
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〈今回のタックル〉
ロッド:ティムコ ユーフレックス JーSTREAM JS763ー6
リール:ハーディー マーキス LWT4
ライン:SA ヤマメDT3F
リーダー:バリバス FHL 4Xー11フィート
ティペット:呉羽化学 グランドマックスFX 0.8、0.6号
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by rororon3rd | 2021-07-25 16:36 | トラウト釣行(関東地方) | Comments(0)


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