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緑の牧草地を越えて(北海道毛鉤釣り7)

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釣行7日目。
朝、宿で起きると空は曇っていた。
今日はウェットフライの釣りをやるつもりだったが、午後から晴れてくるのは分かっていたので、今日のうちに昨日の続きをしようと心変わりした。
明日は雨予報なので、ウェットフライの釣りなら雨でも問題ないだろう。
昨日、退渓したポイントまで車で行き、そこから再度入りなおして上流を目指した。

最初はドライフライなら何でもいいと思ったので、芋虫フライを使っていた。 ボディが緑色のブナ虫を模したドライフライだったが、全く魚の反応がない。 まさかと思ってエルクヘア・カディスに替えると一発で反応が出た。
どんなドライフライでも喰いつかのかと思っていたが、マス達も想像以上にセレクティブのようだ。
こうなるとエルクヘア・カディスの万能性が際立つ。
エルクヘア・カディスに替えると昨日と同じように当たりが連続した。ただ、昨日ほど立て続けに出てるというわけではなく、間を置いて続いているという感じであった。
釣り登るほどに魚の型が良くなっていく感じがしたが、昨日出たような40センチを超えるようなニジマスは出ない。
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どんどん釣り上がっていく。
30センチ弱のレギュラーサイズのニジマスは、それこそいくらでも釣れる。
一つ一つポイントを狙っていると、先に進めないので、ここでは絶対釣れると思われるポイントを撃っていく。大きいのが出ないような淵はわざと飛ばしたりしていた。
普段の釣行では考えられない贅沢さだ。

正午頃、この日の中で少しましな型のニジマスがかかった。
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3 5センチ強のニジマスだった。このニジマスとはリールファイトを楽しんだ。ただ、今回は最初からリーダーを2 Xにしていたので 、ハリスは2号相当になるため、まずもって普通のニジマスでは切れることがないので安心して釣りができた。その分、ドキドキするような感覚はなかった。
一方、2Xにしたことによってヒットする数が減ってるような感じはしていた。
でも、小さい魚を数釣りしたいのではなく、今回は大物を狙いたい、と思っていたのでそのままに2Xで通した。
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魚を釣るほどにフライが壊れていくが、フライを木にひっかける以外でこんなに沢山、消費するのは初めてかもしれない。

午後1時、昼飯に菓子パンを食べた。
周りをよくよく見るとそこは以前入渓したことのある場所だった。前は土砂崩れの後で、何もない土がむき出しの斜面だったが、今はその後植えられた木が大きくなり、斜面の土はあまり見えないようになっていた。
ここから行き止りの堰堤まではそれほどの距離があるわけではないで、何とか大型の魚を出そうと思って気合を入れた。ただ、この後から魚の反応が悪くなってきた。

今まで淵では必ず何らかの魚の反応があったのだが、魚の反応自体がなくなっていた。
僅かに砂地の上に足跡が残っていた。今日の先行者ではないかもしれないが、ここ数日のうちに入った釣り人がいたようだ。
やはり日は違っても一度叩かれると魚の方も警戒して簡単には出てこないようだ。
前日から今日の午前中にかけてのようなパラダイス状態ではなく、本州での他人の釣っていない所を釣っていく、心理戦のような釣りになりつつあった。
それでもたまに魚が出るのでそれほどひどいわけではなかった。


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ある淵では、蝦夷イワナの30センチ位のもの釣れた。以前の渚滑川では蝦夷イワナがよく釣れたのだが、最近とんと釣れなくなってしまった。
それでもこの上流まで来れば少なからずいることが分かった。何故、蝦夷イワナが減小しているのか、原因は分からないが、蝦夷イワナがもっと増えるようになれば良いと思った。

堰堤に近づくほどに魚の反応がなくなってきた。
堰堤に近い淵では、鴨のような鳥が3羽入っており、水の中を泳ぎ回っていた。これではニジマスが怖がって出てくるはずがない。
先行者の影響とかもあり、最後のパートはあまりパッとしない感じになってしまった。

午後3時過ぎ、堰堤の下まで行って、釣りを終えた。
堰堤付近で退渓できなかったので、以前降りた崩れた所まで戻ろうとしたのだが、途中で違う登り口を発見した。
地図で見るとそれは牧草地に続くして斜面の入り口だった。釣り人道ような跡があり、入っていくと10メートル先に元々牧草地だった跡があった。既に雑草が生い茂り、とても中が通れるような感じではなかったが、その元牧草地の脇の斜面を上がるようにまた釣り人道ができていた。
釣り人道を辿り10メートルほどの斜面を登った先には、本当の緑の牧草地があった。
熊笹をかき分けて牧草地に入ると、一気に空間が広がった。

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普段、偶然に未知のアクセス道を発見した場合、晴れやかにやったぞ、という満足感があるものだが、今回私が感じたのはそういうものではなかった。
この牧草地はちょうど刈り取られたばかりで、その後、肥料として牛糞が畑全面に撒かれていた。
まだ、撒かれて時間が経っていないのか、臭いがかなり残っており、緑の草原に抜け出たというより、濃厚な牛糞の匂いの中に入った感じがした。
ただ、牧草を食べた牛の糞でまた牧草を育てるという、ある意味サスティナブル社会の在り方を体現したような立派な営みを実体験しているのだが・・・。

我々は他人の生活様式を綺麗だとか、汚いとか言う資格はない、と思っている。これが北海道の現実の生活だろう、と思う。遠目にはただ美しい牧草地の風景も、中に入れば色々と複雑な物が入り組んでいるのだ。
また、ここに牧草地があるから、簡単に川から上がることができたのも事実である。
ここら一帯が原野であれば、到底、人が立ち入れるような状況にはないだろう。
ある意味この匂いこそが、北海道の釣りの特徴を表しており、今回は北海道らしい釣りを満喫したと言えるのかもしれない。

朝9時から釣り始めて車に戻ったのは午後4時だった。7時間釣りをした。
この日もトータルでは20匹ほど釣り上げていた。


<今回のタックル>
ロッド:シマノ ライムストーン 8085
リール:セージ 
ライン:SA スープラ WF5ーF
リーダー:ティムコ アクロン 2Xー12f
ティペット:呉羽化学 グランドマックスFX 1.5号
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by rororon3rd | 2021-09-23 06:57 | トラウト釣行(北海道) | Comments(0)


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