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コルトスナイパーSS S100MーT

コルトスナイパーSS S100MーT(シマノ) 2021年

個人的な感想を書きます。
私はコンパクトロッドと振出竿が好きでよく買っている。以前車を中心とした生活をしていた頃は、竿の仕舞寸法などあまり気にしたことはなかったが、関東に住んで鉄道(公共交通機関)を使った釣行がほとんどになると、気にせざるを得なくなった。
だから、渓流のオフシーズンに楽しんでいるショアジギの専用ロッドであるコルトスナイパーSSの振出竿(テレスコピック)が出ると聞いて、楽しみに待っていた。初期ロッドは完売したらしく、すぐには手に入れられなかったが、しばらくしてAmazonで買うことができた。
商品展開としては、MとMHの2種類だったが、今回はヒラスズキにも使うことを考えてM(ミディアム)アクションとした。
パッケージから出して、最初に感じたのは元竿が太いことだった。振出ロッドだから仕方ないのかもしれないが、シマノロッドにしては洗練されていない感じだ。同じコルトスナイパーSSのMHの2本継ぎも持っているが、それと比べてもいけてない。

さて、使用感だが、残念なものだった。ある程度は仕方ないが、キャストした時に曲がらなさすぎる。溜めが殆ど効かない。旧型のコルトスナイパーは竿に重みが乗ったが、新型のSS、XR全てキャスト時に溜めがあまり効かない感じになった。その中でも振出のこの竿はさらに曲がらない。
魚をかけるとそれなりには曲がるし、パワーもありそうだが、キャストフィールが良くない。俗に言う振り抜けが悪い、というやつであろうか。
あと、元ガイドが小さくてラインが叩くので、飛距離が落ちる。(使用リールは無印ツインパワー4000番)よく安い振出竿にあるようにリールと元ガイドが離れていれば、径は小さくても何とかなるものだが、一応定価は3万円する竿なのだから、まともな元ガイドを手前に付けてもらいたい。
コンパクトでいいかなと思ったが、そのメリットを減殺する仕上がりというしかない。
魚がかかった時、グリップ周りで軋み音がする場合がある。継ぎ竿だとほとんど聞いたことがないので、ここも作り込みがイマイチのようだ。

また、仕舞も2本継ぎに比べればコンパクトではあるものの、付属のトップガードを付けるとダイワの115センチのケース(実寸120センチ弱まで入る)には仕舞えず、期待したほどコンパクトにならなかった。(ただ、ショボいトップガードに交換するとギリギリ入る。)

良い所はガイドが不用意に回転しないことである。ガイド固定の機能がよく、振出竿でよくあるガイドの回転がほぼ発生しない。

個人的には振出ルアーロッドでまた外した、という感想である。
振出で良いロッドはほとんどないものだが、今回のチャレンジも敗れたようだ。
このロッドはシマノにとってはジギングロッドの振出として、試作品的な位置付けかもしれないが、次回作は色々改善してほしい。
コルトスナイパーSS S100MーT_f0353906_10073261.jpg



by rororon3rd | 2022-01-10 08:18 | タックル | Comments(0)


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