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大多府島に行く(日生諸島)

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令和4年2月末。
日生港に着いたのは午前8時を少し過ぎた頃だった。
大多府島へ向う2便は、午前9時15分発だったので、乗場には誰もいなかった。
暫くは車の中を整理したり、港周辺を撮影したりしていると船がやってきた。
自転車の郵便配達と別荘島へ行くヒゲの中年を乗せて、定刻に出船した。
半時間ほどで大多府島に着くと、郵便配達は早速配達に向かった。
定期便は終着の頭島目指して、再び出発した。


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桟橋の西側の防波堤に入った。
東側の漁業施設前では、底砂利の引き上げをしており、その腐敗臭が強烈に漂ってくる。まるで糞尿の匂いのようだった。
湾内の水は濁っており、魚の反応もなかった。気持ちいいほど穏やかな日和なのに、魚の反応は厳しい。
釣れないのと、臭いので場所移動することにした。

そうこうしていると、定期便が頭島から戻ってきた。再び桟橋に付けると、配達を終えた郵便配達はその船に乗って、日生へ戻っていった。
瀬戸内の離島には長閑な生活が残っているようだ。
私の心情はまだまだ穏やかとは言えない。この生活が落ち着くまで暫くはかかるのだろう。


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この港で釣ることは諦め、島を周回している自然研究路という遊歩道に入った。島の南側に回りこむと展望が開け、遠くの瀬戸内海がよく見えた。
小豆島も見えていた。小豆島はかなり大きな島で、いつか行ってみたいと思った。
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自然研究路の南側の一部に地磯に降りて行ける場所があった。中々、良い磯で足元からかなり水深があって、ウキフカセ釣りでもすれば何か、釣れそうな感じがした。
ワームをジグヘッドに付けて、投げてみるが反応はなかった。30分ほど続けたが、何の反応も得ることができないまま終了した。


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そこから自然研究路にまた入り、更に先に進んでいくが途中で普通の道に行き当たった。そこからはまた定期便の桟橋の方に向かって戻って行くことにした。帰りの便まで1時間以上空いていたが、これ以上探索する気にもなれず定期便の待合室近くで、パンを食べながら時間を潰した。例によって、よく晴れており穏やかな時間が流れる島らしい暮らしのリズムを感じた。

午後1時を回ると定期便がやってきた。
3人ほど大多府島で降りたが、みんなこの島出身の学生のようであった。
私が乗り込んだ後、一人か二人、島の人が乗ってきたようであった。今回使用されている船は、二階に大きなデッキがある船だったので、私はそのデッキに座って、日生まで撮影しながら日生港を目指した。
途中、例の別荘地が多い島から6人が乗り込んできた。やはり島の住民らしい、というより、街場の人のようであった。
定期便には色々な人々が乗ってくるものだと、少し感心した。

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しばらくして、定期便は終点の日生港の桟橋に着き、今回の瀬戸内海の島旅は終了となった。
釣りとしては全く当てのない旅であったが、いつもの旅とは違う、静かな島々を定期便で巡る今回の旅は楽しかった。
今後もこの定期便に乗る旅を続けていきたいと思う。
次回についても、どこかの寂れた定期便に乗って、静かな島に行きたい。


<今回のタックル>
ロッド:テイルウォーク アウトバック ビヨンド 76L
リール:ダイワ ルビアス 2500
ライン:PE 0.8号
リーダー:フロロカーボン 2号


by rororon3rd | 2022-03-04 20:16 | ソルトルアー | Comments(0)


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