人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ボサ川の接近戦

ボサ川の接近戦_f0353906_20533658.jpg

ボサ川にはよく釣りに行く。でも決してボサ川が好きなわけではない。

フライフィッシングをやっていると、タダでさえ仕掛けを絡ませたり引っ掛けたりすることが多い。ボサ川ならなおさらだ。本当ならボサ川は一番避けたいのだが、やむにやまれず行くことになる。

その理由というのがボサ川は釣れるという事実だ。当然、私のように考えてる釣り人は多くて、ほとんどの人はボサ川を好んで行きたいとは考えていないだろう。ただ釣り人が多い時期や渇水時期のタフコンディションだと、普通のポイントで釣りをしていても「あたり」すらないことが多い。しかし、ボサ川に行けばわりと簡単に反応が出ることが多い。それも日頃、釣り人が滅多に入って来ないような激しいボサ川に行けば行くほどその傾向は強まる。


9月の最終週、どこの川に行っても一応釣れるのだが、やはり魚達はスレており、反応は渋い。こんな時は簡単に魚を釣りたくなるものである。

昨年も入ったその川は、典型的なボサ川で横に木や草が生えているのはもちろん。上方向も木の枝がキャスト出来るか出来ないか、ギリギリの高さまで垂れ込めている。

去年釣った時もほとんどキャストはせずに振り込みだけで釣るようなポイントが多かった。

普通の川で振り込むような地点まで近づくと魚が驚いて隠れてしまい、釣れる可能性は極めて低くなるのだが、ボサ川だと結構簡単にフライに喰いついてくる。

去年はあまりにもイージーに釣れたので、技巧的な面白みはない反面、魚が釣れるという純粋な楽しみは存分に味わうことができた。

今年はまだ魚を釣ると言う楽しみを存分に味わったという事がほとんどない。特に9月の最終週ともなるとその望みを叶える可能性はかなり薄いと言えるだろう。だからこそ今回この激しいボサ川に来たのだ。


午前8時を過ぎた頃に川に入り釣り始めた。一投目からいきなり釣れた。昨年の記憶以上に、この川の魚影は濃い。理由はいくつか考えられるが、やはり最大の理由はボサ川なので釣り人が嫌って、釣りに入らないからだろう。

続けて釣り上がっていくと二匹目はなかなかキャッチ出来ないが、魚の反応自体は頻繁に出ている。でも、昨年ほど簡単にフライを咥え込まないのは、それなりに叩かれているからだろう。現に私だってフライフィッシングで入ってるのだから、他の釣法の釣り人が入ってもなんとかはなるのだろう。

入川して一時間ほどで3尾釣れた。どれも型の良いヤマメだった。

ヤマメを釣ったエリアの少し上流でイワナが釣れた。イワナが釣れたポイントのすぐ上には駐車スペースがあり、釣り人が頻繁に入川している地点だった。

この付近に入ると一時間ほど魚からの反応はなくなった。

魚の姿は見えているのだが、キャストするだけで一目散に魚は逃げてしまう。この辺はボサもやや薄くなって、餌釣りでも何とかなりそうなエリアだった。

同じ沢の中でも少し場所が違うだけで、状況は激変する。


朝から枝に引っ掛けて10個ほどフライを失った。

午前10時を廻るとかなり疲れてきて、釣りをやめようと思い始めた。それでも今まで上がったことのない上流域を登り続けていると、短い距離で沢はいろいろな地形に変化していった。思った以上に変化のある渓流だ。

まだ経験したことはないが、5月中旬以降の緑が濃くなる前の季節に来れば、もっと釣りがしやすいのかもしれない。おそらく魚も多いだろう。

この沢は釣り人が少ないので、なんとなく天然魚が多いイメージだが、実際は天然魚ではなく、放流物がほとんどのような感じである。

沢下流のどこか入り易いポイントで放流された魚が、最終的にボサの濃い所に逃れて来ているのだ。

ボサ川の接近戦_f0353906_20531878.jpg

最後の30分間でもう2尾イワナを追加して今回の釣りを終えた。

沢はまだまだ奥の方へと続いており、行けば何かしらの反応は得られる感じはあった。

ただ、放流魚の数自体は少なくなっているような様子だったので、この先に棲息しているのは本物の天然魚かもしれない。反面、本物の天然魚であればそれほど数は望めないだろう。

ただ怖いもの見たさで、いつかもっと上流域まで登ることもあるだろう。


釣りを止めて林道に登ると雨が降り始めていた。

本降りの雨予報が出ていた。午後からの釣りは諦めることになるだろう。

202509



# by rororon3rd | 2026-02-02 20:55 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(0)

村の中心を流れる川

村の中心を流れる川_f0353906_21121058.jpg

その川は村の中心を貫いて流れていた。

中心には今も小学校があった。ここ十年ほどは大概、山村に行くと、小(中)学校は廃校になっており、跡地は道の駅になっていたり、地域のコミュニティーセンター等として、別の目的に使われていることが多い。だが、この小学校はまだ小学校として存続していた。

秋の陽は短くなっていた。

午後、私は小学校の脇を流れる川の上流を釣るべく、川沿いの林道に車を走らせていた。小学校を過ぎると、ほどなく舗装が切れダートになった。

ダート道の曲がり角はトラック等の大型車両の轍で、泥水が溜まった池のようになっていた。しかし、直線部分は概ね整備されていた。

地図で見ると思いの外かなり奥の方まで続いていた。ただ、地図では道が続いていたとしても、実際は途中で通行不能になってることが多いのが、この種の道ではよくある。

通行止めになっていないか、用心しながら上がっていくと、一部道が狭まっている所があった。このようなサインがあると、それ以上先に進むと過酷な状況に陥ることが、これまで何度もあった。

危険と判断して近くにあった空き地に車を停めて、支度をして当初考えていたより下流から釣り上がることにした。


道から2メートル下を流れる川に降りるとジンクリアな水が流れていた。

去年もこの川を訪れたことがあるのだが、その時は梅雨で水量が増えてやや濁っていたが、それでもやはり少し突き通った水だった。実際に平水に来ると、紀伊半島の山岳渓流を流れている水と同じような極めて透明度の高い水だった。

釣りを開始したがなかなか魚の反応が出ない。

今回は少し長めの7.6フィートのフライロットを使ったのだが、思いっきり振れる場所は限られていた。思った以上にキャストスペースが取れない。

結局、短い距離で釣ることになった。ショートレンジで毛鉤をキャストすると、ジンクリアな水域では極端に魚が神経質になる。今回も偶に魚の反応があっても、飛沫を上げるだけで鉤には喰いつかない。今回も苦戦を覚悟した。


半時間後、やっと流れの中からヤマメのチビが釣れた。20センチ足らずの小さなヤマメだった。

その5分後にも、時間を置かずに再びヤマメが釣れた。少し高低のある瀬で、特段その場所が良いと言う理由はなかったのだが、活性の高い魚がたまたま入っていたのだろう。二尾連続で釣れたのでこの調子で良くなっていくのかな、と期待していたが、やはり人里近くの流れはそんなに甘くない。

1時間ほど釣れない時間が続いた。

川の流れは広くなったり、狭くなったり、浅くなったり、淵があったり、高低差のある如何にも渓流っぽい流れがあったり、と変化に飛んでいた。

ただ、どのポイントも魚の反応は渋い。


村の中心を流れる川_f0353906_21124990.jpg

午後3時を廻り、太陽は山の稜線に隠れた。途端に暗さが増した。

道側の崖に滑り落ちそうな大岩が載っているポイントがあった。柱状の岩が斜めになっているので、本当に滑り落ちて来そうな地形をしていた。

その直下のポイントでエルクヘアに小さなあたりが出た。水面に出て来ずに、水中で魚が腹を返したのが見えた。

合わせを入れると、予想以上に重い手応えが伝わった。慎重に上げると優に25センチはある良い型のヤマメだった。

少し鼻が曲がり、産卵を控えたような濃い体色をしていた。

たった三尾しか釣ることは出来なかったが、このヤマメを手にしたことで、かなり報われた。

おそらくここは集落からも近く、地元の釣り人からすれば、日常的に散歩がてらに釣りに来られるような場所なのかもしれない。

それでも型の良い魚が9月まで残っているのだ。この辺りの川の豊かさを感じた。

川に棲むヤマメが繁栄しているように、山里にも子供の歓声がいつまでもあり続けてほしい。

202509



# by rororon3rd | 2026-01-26 21:14 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(1)

令和8年の釣り始めと一年の計

令和8年の釣り始めと一年の計_f0353906_20492076.jpg

年が明けると寒波がやってきて風の強い荒れた日が続いた。当初は2日、3日辺りに大晦日にも行った地磯に再び釣りに行くつもりだったが、気象の状況悪化を考慮して行く日を延ばしていた。

4日の日曜日、少し天気が回復しそうなので、再び兄の運転する車で南紀の地磯に向かった。

途中の餌屋でオキアミを買って、前回と同様に店設置の舟で撒き餌を作った。今回は餌屋に来ている釣り人の数は少なかった。日曜日とはいえ、正月三が日が終わったばかりなのに、磯釣りに来る人はそんなにいないようだ。


前回と同じ駐車場に停めた。今回は先行者はいなかった。

私は前回散々見せつけられた離れ磯での大物グレ釣りを体験すべく、今回はどうしても離れ磯に渡りたいと思っていた。

しかし、朝方は満潮で渡ることが出来なかった。落胆しつつ、前回と同じ釣座で釣りを開始した。立ち位置を兄と交換して、前回兄が釣っていた場所で釣りを開始した。

兄は木っ葉グレを三尾ほど連続して釣り上げていた。私に最初の木っ葉が釣れたのは1時間以上経過してからだった。やっと一尾釣れたものの、その後しばらく沈黙があった。

次にやや大きめの魚が釣れたと思ったらブダイだった。35cm ぐらいのサイズだったが、久しぶりに釣ったブダイはよく引いて楽しめた。

ただ、ブダイが釣れるということは、潮が良く無いと言われる。今回もあまりいい海況ではないのかもしれない。


しばらく釣れない時間があった後、沖向きに投げたウキが沈み込んだ。

合わせを入れると重くてゆっくりとした引きが伝わってきた。

ボラだと思った。ボラは力強いがスピード感がない。今回の魚もそれと同じような感じだった。

しかし、海面まで上げて姿を確認するとチヌだった。チヌを釣るのも久しぶりである。この地磯ではあまりチヌが釣れるようなイメージがなかったので少し驚いたが、サイズは47cm とかなりいい型のチヌだった。

兄が食べたいと言ったので、美味しくないと思ったのだが、キープすることにした。

チヌを釣った後は、反応が出ない時間帯に入ったのか、魚の反応は無くなった。

令和8年の釣り始めと一年の計_f0353906_20490252.jpg

午前10時を廻ると潮が引き出したので、元々行きたかった離れ磯に渡った。

ここなら爆釣間違いなし、と思っていたのだが、撒き餌を撒くと鯖子のような餌盗りが湧いていた。どこに投げても刺し餌が瞬殺される。どうしようもなく、少し場を休めることにした。


正午を廻った頃、撒き餌に出てくる餌盗りがいなくなっていた。チャンス到来と考え、釣り続けると浮きが鋭く引き込まれた。今朝の一尾目から4時間ぶりに釣れたのは、木っ葉グレだった。ただ、この小さいグレも連発しなかった。

また、半時間ほど魚からの反応がない時間が続き、昼の12時半を廻った頃、ウキに本命あたりらしいものが出た。

魚をかけるといい感じに底に向かって引く。

グレかと思ったのだが、竿を叩きながら上がってきたのは、35cm のアイゴだった。

久しぶりのアイゴだったので少しは楽しかったのだが、やはりグレが欲しい。


午後1時半、潮が上がってきたので、離れ磯に別れを告げた。

最後の一時間ほどは兄の釣りを見ていた。

午後3時頃、兄も釣りを終えて、二人して地磯を後にした。

なかなか楽しい初釣りだったが、やはり和歌山の地磯でグレを釣ることは簡単ではないと改めて思った。

そして、今年一年の釣り運も大したことなさそうだ。

202601




# by rororon3rd | 2026-01-22 20:56 | 磯釣り(紀伊半島) | Comments(0)

イワナの谷の境界線

イワナの谷の境界線_f0353906_20443502.jpg

好きな渓流ポイントについて以前にも書いたことがあるのだが、それとは趣きを異にする好みのポイントの話を書きたい。

ロケーションが良くて、よく釣れるポイントは当然最も好ましいポイントに違いないのだが、それほど釣れるわけではないのに、違う意味で好きなポイントというのもある。

そこはかなり山々の奥に入った位置にあり、急な斜面の谷底を細い沢が流れていた。よく入川する辺りは、隣家とは100メートルほど離れて、民家が谷の奥の方までポツポツと続いていた。

敷地の前の道は、どこかに通り抜けられるような道ではなく、途中で舗装が切れて林道となり、それも山の中で途絶えているような道である。この道を走るのは、地元の住民か、郵便局、ゴミ回収といった公共サービスの車両ぐらいしか見たことがない。

あと、あるとしたら、私と同じ釣り人だけだろう。


この沢自体は特別有名ではないが、釣りガイド本などを見れば、必ず載っているような昔から地元の釣り人にとってはポピュラーな場所のようだった。

ただ、最近あまり流行りではないのか、私が釣るようなポイントに他人が入っているのは見たことがない。

かなり狭い川なので、フライは無論のこと、餌釣り、ルアーにしてもかなりやり辛い川である。それが釣り人の足を遠ざけているだけかもしれない。


昨秋、この川では尺イワナを一尾釣らせて貰った。しかし、それ以外特筆すべきことはなく、爆釣等はした事は無いのだが、いつもそこそこは釣れるというイメージである。

釣り始めの下流側はヤマメが釣れて、その上流はイワナ釣り場である。

今回はいつも入る場所より下流側から入ったのだが、魚はいるものの反応が渋かった。

如何にもスレたヤマメのあたりといった感じの反応だった。水面を割るが、鉤にはかからない状況が続いた。


入川してから1時間半ほど経過した頃、あまりの反応無さに、日頃はやらないのだが、落ち込みの巻きを上流側から提灯釣りで狙ってみた。ゆっくり流れるフライにイワナが反応した。16センチ位のイワナだったが、これが本日のファーストキャッチであった。

その後も連発を狙ってみたが、やはりアップストリームの釣りではなかなか反応しない。水量が多いわけではないのだが、流れる位のスピードに魚の反応が間に合わないようだ。魚がフライをじっくり見ている様子から、スレた魚が流れて来る毛鉤が本物の餌かどうか、丹念に吟味しているといった感じだった。

途中にある堰堤の下の落ち込みを期待せずに狙ってみると、意外にも普通に喰ってきた。スレている川なら、こういった場所の魚が一番スレているものだが、この川はそういった単純なスレ方ではないようだ。


魚が釣れたことに気を良くして、堰堤を越えて進んだ。

堰堤の上からはイワナの反応が少し良くなった。

時折、連続して魚がかかってくることもあった。

ポイントの前に大岩がある箇所で、岩影に身を隠しながらフライを投げると、溜まりに居たイワナはあっさり咥えてきた。

また、段差のあるブラインド気味の流れの中からも不思議なほど簡単に釣れてきた。やはりアプローチが良ければ、渓流魚は釣れるらしい。

この状況下のスレていると言うのは釣り人の気配に敏感なだけで、気配さえ感じさせなければ、魚の食欲自体は旺盛なようだった。

最後までイワナの反応は途切れなかった。下流側の渋さが嘘だったように、最終的には6尾のイワナをキャッチすることが出来た。

午前11時半頃に釣り終えた。

イワナの谷の境界線_f0353906_20442197.jpg

川から土崖を登り、林道を駐車場までの1キロ余り降って行く。

林道より高い位置に家は建っており、道際には郵便箱とゴミ捨て場があるだけで、人影は見かけなかった。

ただ、家に続く私道の轍が新しいことが、まだ人が住んでいる証拠だった。

この限界集落が存在する最後の数年を私は釣っているのだ、という思いが湧き上がる。失われて行くものにとても惹かれる。

渓流の好きなポイントの条件のひとつは、人間社会(限界集落)と自然界の変化しつつある境界線だった。

(202509)



# by rororon3rd | 2026-01-19 20:46 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(0)

2025年の釣り納め

2025年の釣り納め_f0353906_22011346.jpg

大晦日、例年のように兄者と一緒に南紀の地磯に向かった。

早朝の高速を兄者の運転するジムニーで南へ向かう。さすがに大晦日なので高速を走っている車は少ない。

途中の餌屋でオキアミを買って、店に備え付けの舟で撒き餌を作り、さらに国道を南下する。

目的のポイントに近付くと、北西風が強い予報だったので、風を遮れる各ポイントには車が停まっていた。やはり年末でも磯には釣り人が来ているものだ。

我々も北西風を避けられる地磯に入った。

車から荷物を下ろしていると地磯に降りる釣り人道をひとり若い兄ちゃんが上がってきた。どうも我々より先にやって来ていて、荷物を分けて下ろしている途中だったらしい。お互い入る釣座を確認して、重ならないことが分かると、兄ちゃんは安心したように少し離れた場所に停めていた自車に歩み去った。


この地磯には何年か前にも兄者と一緒に来たらしい。もはや私はその時の事は憶えていないが、荷物を持って滑りそうな釣り道を下って行くと、なんとなく見覚えはある。

今回の地磯へのアクセスについては、覚悟していたほどしんどくなかった。最近よく歩いているので、下半身に体力がついたのかもしれない。

半時間ほどかかって兄者が当初から考えていた釣り座に入った。

ちょうど仕掛けを投入する方向からは朝日が昇ってきており、朝の時間帯は眩しくてウキがよく見えなかった。

私はすぐに釣りをする気にはなれず、しばらく兄者の釣っている姿を眺めていたのだが、相変わらず岸に近い浅いポイントを探っていた。

ウキには頻繁にあたりが出ていたが、どうもフグとかチョウチョウオの反応のようだった。

やはりこの時期になれば、グレを狙うならある程度水深があることが必要である。沖側一択だと認識した。


朝方、会った若い兄ちゃんは我々の前方にある沖側の離れ磯に入っていた。そこに渡るには膝位の水深の潮溜まりを越えて行かなければならない。


若い兄ちゃん達二人組と老人の実兄の釣りを見ながら私もボチボチ釣り始めた。

なかなか本あたりが出なかった。海水温がまだ高いらしく餌盗りが多いようだ。それでも半時間ほど仕掛を投げ続けていると、鋭くウキが引き込まれるあたりが出た。

合わせるといい感じに仕掛けが海中に引き込まれる。いかにもグレの引きっぽい。ただ、巻き上げるハンドルの負荷は軽く、大きな魚ではないようだった。

釣り上げてみると、俗に言う足裏サイズのグレだった。木っ葉というには少し大きかったが、やはり物足りないサイズである。その後も連続して2尾同サイズのグレが釣れた。

ただ、私の前の離れ磯に乗っている若い兄ちゃん達にはかなりデカい魚がかかっていた。見たところ、45センチオーバーのグレを釣り上げた。かなり羨ましかった。

やはり少しの距離の差であっても、沖に近い方が今の時期はチャンスが多いらしい。磯釣りをしていて、わずかな場所の違いで釣果に大きな差が出る事はよくあることである。今回もそうだったのだろう。

2025年の釣り納め_f0353906_22014414.jpg

午前10時を過ぎると、木っ葉グレのあたりもなくなった。

さらに正午を過ぎ、最干潮の時間になると餌盗りのあたりさえ殆ど無くなった。

私は買ってきたパンを食べながら磯に座布団を敷いて、座って半分眠っていた。

最干潮が過ぎ、潮が上げだしてしばらく経った頃、兄者に大物がかかった。

良型のグレがかかったのかと思ったが、引く様子を見るとどうも泳ぎが遅い。しかし、重量感はたっぷりだ。

ボラだった。

兄者の慣れない竿捌きでボラと格闘する事3分。釣り上げたボラのサイズは60センチを超えていた。

1.5号の道糸で釣るのにはなかなかスリリングなやり取りだっただろう。外道ではあるが、この日は兄者が一番釣りを楽しんだのかもしれない。


その後、さらに1尾、木っ葉グレをキャッチして釣りを終えた。

午後3時を廻ると背後の崖に太陽が隠れて、一気に地磯は暗くなった。これから夕マズメに向かって、活性は高まりそうだったが、暗くなると地磯を歩くのは、かなり危険なので、兄者もその辺の事はよく分かっており、早い時刻に釣りを切り上げた。


崖の上の駐車場に戻ると結構汗をかいていた。

今日が大晦日だという実感はなく、今回も何となく年越しをするのだ、と思った。

そして、正月を迎えた新年もまた何となく月日を重ねていくのだろう。

202512





# by rororon3rd | 2026-01-12 22:06 | 磯釣り(紀伊半島) | Comments(0)