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スーパームーンとイカ釣り

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今晩はスーパームーンだとメディアが騒いでいた。満月なだけで報道する必要があるのか、と晩飯に立ち寄った食堂で思っていた。

釣りを開始したのは晩秋のスーパームーンも地平に沈んだ後だった。

夜が明けきらぬ漁港にロッド一本を携えて、堤防の壁をよじ登る。堤防は暗い海の対岸に向かって延びており、80メートル先にヘッドライトの小さな灯りが見える。

風も弱く、雲が多い夜明け前だった。

堤防の狭い天面で先行者に声を掛けて、先に進む。二人の釣り人を越えて行くと、先端部には誰も居なかった。


餌木用のスナップにエギ王Kの軍艦グリーン3号を付けて、真っ暗な海へとキャストする。遠くで小さな着水音がする。25秒ほどエギを沈めてシャクりを開始する。

2、3回シャクって、その後は4から8秒フォールさせる。エギングではこのフォールが肝である。

アオリイカは跳ね上がる餌木に興味を惹かれ寄ってきて、沈む時に触手を絡めて捕食する。

明かりがあり、風が無ければ竿先から出ているラインで当たりを取ることも出来るが、暗い中では無理である。

次にシャクった時に重みを感じたら合わせるのである。


三投目だった。

シャクったロッドに海藻を引っ掛けたような重みが乗った。そのままロッドを煽り、その状態でリールを巻くだけでイカを寄せる。この時ロッドをポンピングするとラインが緩む原因となって、餌木のカンナからイカの触手が外れてしまう。

アオリイカは小さいとあまり抵抗感が無く、ゴミを引っ掛けたような感じで上がって来るが、今回のイカは強く抵抗した。釣り上げると1キロ近い良型だった。私の浅いキャリアからすると最大のアオリイカだったような気がする。

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まだ薄暗い堤防での私の勝利は、誰に観られる事もなく終了した。

明るくなってもシャクり続けたが、二度とイカの抵抗を得る事は無かった。


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その後、三箇所付近の漁港を廻ったが、全く反応は無く、昼間で釣り人の殆ど居ない堤防の風景を味わえただけだった。

一杯目を釣った八時間後、人気のない漁港でやっと2杯目を釣り上げた。こちらは300グラムほどの小さな個体で、途中から一緒になったフカセ釣り師のシェフに貰っていただいた。話の上手い方で、久しぶりに釣り場で長話をしてしまった。


午後3時前に納竿して、帰路に就いた。

よく晴れた晩秋の空に、今夜も満月が昇るだろう。

(202511)


# by rororon3rd | 2025-12-08 20:33 | エギング | Comments(0)

上流域の試練場

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山奥の県道脇の沢には偶に行っていた。

そこの谷は型は望めないが、魚が多く反応も頻繁にあるため、楽しい思いが出来る釣り場であった。

沢の上流に県道から離れた流域がある。林業作業用のダート道が流れに沿って奥に向かって伸びており、昨年はこの道を大型のダンプカーが行き来していた。今年は大型車両が走る姿もなく、工事は一段落したようなので、今回このポイントに入ってみることにした。

いつも最寄りの県道脇のスペースには釣り人の車が停まっており、この川の流域の中でも訪れる釣り人は多い場所で、プレッシャーはそれなりに高いと想定はしていた。


釣り始めてみると渓相はいつも私が釣っている下流側より逆に広くて、いかにも森の渓流といった風情なのだが、魚の反応は想像以上に渋かった。

途中にある堰堤下の流域では、5分に一回は魚の反応が出るのだが、堰堤を越えると魚の反応は半時間に一回あるか、ないかという状況に変わった。また魚が反応したとしても、毛鉤を喰うことはほとんどなく、日々釣り人に虐められている厳しい釣り場だということが分かった。

たた、釣果に反比例して、渓相はとても美しい。

木立は空を覆っていて、夏の暑さを遮ってくれていた。反面、減水気味の水量は、魚にストレスと用心深さを与えていた。

釣りは難しいながら、そこに居ること自体、楽しいと感じる渓流だった。

もう何度目か数えることも出来ないほど、キャストしただけでポイントに居る魚が逃げる。フライで釣ること自体半ば諦めていたように思う。

唯一、カーブが絡んだ段差のあるポイントでは、まともな反応が出ることがあった。

この時も淵の真ん中に岩があって、カーブのように左に曲がっていた。岩の向こう側の落ち込みの岸際でフライに魚が反応した。

はっきりとしない合わせだったが、フッキングすることが出来た。堰堤を越えてから初めてフックが魚を捕らえた。

大事にやり取りをした。自分としては時間をかけ過ぎなほど丁寧に魚を取り込んだ。いい感じにロッドを曲げて上がってきたのは、思ったより型のいいイワナだった。八寸位あった。

このサイズのイワナは先ほどから逃げていた魚影の中にも見えていた。その中の一尾がうまく喰ってくれたのは、やはり立ち位置的に私の姿がイワナから見えなかったからだろう。

渇水状況の渓流では、アプローチこそ全てなのかもしれない。


イワナを水に返すと、大きなため息が漏れた。

遡行を再開する。またもや魚はフライラインに驚いて逃げていく。

そしてある地点を越えた辺りから魚の姿が見えなくなった。

釣りを開始して三時間以上経っていた。

大きなカーブを曲がるとその先も沢はずっと同じように続いていた。

ここで釣りを諦めた。

竿たたんでその場から斜面を上って作業道に出た。

砂利が敷かれた作業道はきれいに均されていた。何台も大型車が通ったのだろう。

山の中の整備された砂利道を戻りながら、真夏の正午が近づいていることをジトっとした背中に感じた。

(202507)



# by rororon3rd | 2025-12-01 21:15 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(0)

日本海と秋シーズンのエギング

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近年は北陸に行くのは大体イカ釣りと決まってきた。

過去においては、シーバスやジギング、果ては鮭、サクラマス釣りなどで行っていたこともあったのだが、最近ではすっかりそういった魚種は諦めてしまって、アオリイカだけを狙いに秋から初冬にかけて訪れることが多い。

今回も約一年ぶりに昨年釣れた漁港を訪れた。

着いた時刻はすっかり朝マズメも終わった午前9時で、帰り支度中の30代エギンガーがいたので、イカの釣果について尋ねると、早朝一杯釣れたと言ってクーラーの中のイカを見せてくれた。500グラム以上はある立派なアオリイカだった。彼も今の時期にこのサイズが釣れるのは珍しい、と言っていた。

この時気付いたのだが、このエギンガー兄ちゃんの軽バンは、エギングだけのために改造された専用の仕様だった。荷室のサイドにはパッケージに入った餌木が、ショップのディスプレイのように陳列されていた。本当にエギングが好きで堪らないといった様子だった。

十分ほどエギングのたわいない話をしてから、支度をして堤防へ上がった。


午前9時半を廻っていた。堤防の上には誰もいなかった。堤防の先に向かいながら思った方向へキャストする事が出来た。

堤防脇の浅いところには小魚が群れており、相変わらず海の状況は悪くなさそうだった。

堤防は途中で『く』の字に曲がっているのだが、その曲がり角はいつもエギングのポイントになっており、幾つかのイカ墨跡があった。

昨年に比べると墨跡の数は明らかに少なかった。今年はまだあまり釣れていないようだ。

アオリイカは年によって、釣れ方にムラがあるというが、今年は不漁の年なのかもしれない。

『く』の字に曲がった少し先でしゃくっていた。餌木がフォールするところで、ラインにあたりが出た。フッキングすると、なかなかな重みがロッドを大きく曲げた。

釣り上げてみると400グラム位のアオリイカだった。大きくはないが、シーズン的には小さい訳でもない。

まだ遠征の初日だったので、持って帰ることが出来ないので、先程話した兄ちゃんにあげようと思ったのだが、ちょうど兄ちゃんの専用車が港を出て行くところだった。


誰もいない堤防でイカをどうすることも出来ずにリリースすることにした。イカのリリースの成否はよく分からないが、仕方ない。

その後、さらに堤防の先の方に進みながらキャストを続けた。先程のあたりもいきなりだったので期待したが、その後はそういったハッキリしたあたりは無かった。

先端部でロッドに重みが乗ったような感じがして、合わせを入れて巻き上げてくると、やたら軽い。また海藻でも付いたのかと思ったが、5センチほどのイイダコが餌木にしがみ付いていた。

そういえば、去年もここでイイダコを釣った。

その後は反応が完全に無くなり、諦めて次の場所へ向かった。朝方話したエギンガーの兄ちゃんに教えてもらった釣り場だった。


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聞いていたポイントに着くと釣り人がたくさんいた。エギンガーばかりではなく、餌釣りをしている老夫婦や家族連れがいた。

湾を取り囲むように防波堤が築かれており、エギンガー二人が並んで向側の防波堤の上で釣りをしていた。その場所は浅くてあまり雰囲気がないと思ったのだが、エギンガー達の側の方で釣りを開始した。

一度魚のらしいあたりがあり、もう一度はイカらしいあたりがあった。ただ全体的には渋く、正午も迫っていたので、30分ほどで釣りを諦めた。


昼休憩をとって、車で一時間ほど離れた漁港に移動した。

その漁港は昨年会った中年のエギンガーから教えてもらった場所であった。

波止に入っていくとイカ墨跡はあるのだが、やはりここも数は少ない。ただ、墨跡自体は新しいものが多く、その点だけは期待が持てた。

この漁港の周りはドン深でかなり水深があるらしく、餌木をいい感じにしゃくることが出来た。

20分ほどして、漁港側の内側に投げた餌木をしゃくってる途中に重みが乗った。

このイカもかなり重かった。喜び勇んで釣り上げると5、600グラムはありそうな良型のアオリイカだった。

そこにちょうど、フカセ釣りの夫婦がやって来たので、その人達にイカをもらってもらった。

良型をキャッチして気分良く、さらに投げ続けた。

漁港の外側の低いテトラポットに乗って投げたり、さらに漁港から続く防波堤を歩きながら1キロ近く移動しながら釣り続けた。

だが、イカからの反応はなかった。

今年の私のイカ釣りは、1カ所で1杯までしか釣れないようなルールになっているらしい。

午後4時半、夕暮れが迫る頃釣りを終えた。

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車で戻る途中、国道脇の休憩エリアでエギングをしている人達がいた。私も道路脇のスペースに入って少し餌木を投げたが、ここでもイカからの反応は得られなかった。


夕マヅメ、陽はすっかり沈んでおり、穏やかな内海の上に大きな満月が静かに輝いていた。

202511



# by rororon3rd | 2025-11-25 21:37 | エギング | Comments(0)

諦めの釣り

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釣れない事はしょっちゅうなので、そのことについて執着を持つ事はほとんどないのだが、7月初にイーハトーブで喰らった不甲斐ない釣りについてはその後も引きずっていた。

あれほどの数の魚が見えているのに、どうすることも出来ないというのは、今までの釣り活動の中で最も自分の腕前について、猛省を促された出来事だった。

7月中旬過ぎ、8月に近づいていた。例年ならこの時期はもうすでに渓流釣りは休止して、アブが減り、少し涼しくなるのをクーラーの効いた部屋に引っ込んで待っているのだが、今年は少し違っていた。

前回7月上旬でさえ谷は暑く、偏光グラスをかけてるだけで汗と湿気で、レンズが曇るほど蒸し暑かったのに、何を思ったのか、ネット通販で森林香(強力な屋外専用の蚊取り線香)を買って、真夏の釣行準備をしていた。


7月下旬、再び前回と同じ川を訪れた。この川はイーハトーブの中でも北の方にある。遠征の初日からこの川に来ようとすると、自宅から700キロほど走る必要があり、今までしたイーハトーブ遠征の中で初日の走行距離としては一番長くなった。

期待など出来ないはずなのに、やはり釣り場に着くと何かいい事が起こりそうな浮き立つような気持ちになっていた。

車をダートに乗り入れ、前回は歩いて登った堰堤を越えた上流の少し開けた場所に車を停めた。

前回、釣り上がった最終地点に近い場所だった。

支度を済ませて川に降りると水量はニ週間前よりさらに減っていた。

午前8時頃から釣りを開始した。この時間では暑さはそれほど感じなかったが、今日は35度近くまで上がる予報だった。状況は厳しいのは分かっているのに早い時刻に勝負を着けたい、と思っていた。気ばかり焦っている時点で今回の釣りも先行き不安と言えた。

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釣り始めると魚の姿はよく見えていた。毛鉤に対してしばしば水面を割って来る魚もいた。しかし、例によって鉤を咥えて来るようなのはいなかった。

魚達は腹を空かしているのだが、それ以上にドライフライを疑っているようだ。

あとで考えれば、ドライフライのサイズをもっと落とせばよかったのかもしれない。しかし、その時はドライフライは12番と14番があれば問題ない、というよく分からない、確信に囚われていたので、そのまま14番のピーコックパラシュートで釣り続けてしまった。


半時間経った頃、特徴のない瀬からヤマメが釣れた。思ったより早い時間に釣れたので意外な感じがした。サイズも悪くない。ニ週間前とは状況が変わって、活性が上がったのかと思った。しかし、そんなことはなく、その後はいつも通り、たまに反応は出るが、魚が釣れない状況が続いた。

当たり前のように川を上れば上っただけ川幅は狭まり、フライを木の枝に引っ掛けることが多くなった。最初はそんな自分に腹を立てていたのだが、あまりの釣れなさと気温の上昇、そして背中に吊った森林香の煙で体力を消耗し、怒る気力も無くしていた。

川は延々と上流に向かって続いており、どこまでも釣り上がろうと思えば釣り上がれた。

3時間後、2つ目の橋の手前でヤマメが釣れた。緩い流れが当たる岸側の岩盤の抉れに潜んでいた15 、6センチの小さなイワナだった。

確かに釣れたのは嬉しかったのだが、そこまでの労力があまりにも大きかったため、素直に喜べなかった。


午前11時を過ぎ、暑さと疲労が限界に達していたので、ここで昼休憩を取ることにした。

車に戻り菓子パンを齧って、その後ニ時間ほど眠った。気温が上がっていたので、エンジンをかけてクーラーをつけないと暑くて眠れなかった。

午後2時頃釣りを再開した。

当初は午前中に釣った上流の続きをやるつもりだったが、上流の川幅の狭さと水量の少なさから、それ以上やってもあまり良い目には会えそうもないと思ったので、逆に下流側に入った。

500メートル程度しか下流に戻ることは出来なかった。それ以上下がると堰堤の埋まった箇所をする事になるので、そこは避けた。


しばらくするとヤマメが釣れた。釣り始めは割とあっさり釣れるものである。

その後も釣り続けたが、やはり一時間ほど釣れない時間が続いた。魚影、反応共にある。しかし、前回と同様に決定的な解決策が分からない。

最後のヤマメを釣り上げて、その後はまた小一時間釣れない時間を過ごして、釣りを終えた。

もはや自分の釣りが不甲斐ないとは思わなかった。納得した訳ではない。あまりにも疲れ過ぎていたので、“不甲斐ない”と自らを叱咤する元気も無かったというのが本当のところだ。


この川は厳しい。これ以上、再挑戦しても楽しい釣りが出来るとは思えなかった。

今回は再訪を決める事はなく、逆に二度とこの川には来ないな、と思いながら川を後にした。

(202507)




# by rororon3rd | 2025-11-17 22:33 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(0)

不甲斐ない釣り

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シーズン通してフライフィッシングを続けていると渋い状況に出会うことはよくある。

4月や9月はそんな日ばかりというのも珍しくない。渋いのが基本となっている。

だが、7月の上旬、盛期の山奥でそんな状況に陥る覚悟はしていなかった。楽勝とは行かずともパラパラ魚を拾っていけるものだと思い込んでいた。


その川の漁協は春先に解散していた。県漁連のホームページにも出ていたので、紛れもない事実なのだが、本州(それも東日本)でこれほど大規模な河川に漁協が無いというのは聞いたことが無かった。

発表によれば今年度は県漁連が魚の放流を継続するとのことであった。来年以降は放流は無くなるかも知れない。また、アユの放流はされるだろうが、イワナ、ヤマメの放流についてはハッキリしなかった。

元々魚影の濃い川なので、1年放流が無くても再生産して、そこそこ魚は残るだろう。でも放流がずっと途絶えたら、この川の渓魚は3年後には姿を消すだろう。堰やダムによって分断された川の未来は暗い。


空梅雨の影響か、水位は低かった。

大堰堤の下流では渋いながらも良型のヤマメを二尾釣ることが出来た。ただ、去年に比べると見えている魚影は極端に少なく、最初は全く居ないのではないか、と思ってしまうほどだった。

あまりに釣れないので堰堤を巻いて上流側に向かった。去年獣道の登りの途中にクマの糞が落ちていたので、引き返した道だった。今回はクマの痕跡は無かった。

堰堤を廻り込むと向こう側は水が少なく、泥の平地が広がり、大部分が灌木に覆われていた。とてもフライキャストが出来るようなポイントではなかった。

僅かな水の流れを辿りながら、上流に向かう。

人の靴や蹄の跡がある中に、かなりデカいクマの足跡があった。ツキノワグマでは見たことがない大きさだった。周りは薄暗い灌木の林の中である。流石に怖くなった。

電子ホイッスルを鳴らしながら、大声で一人語りしながら木々の間を抜けて、少し広がった川原に出た。


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小石の川原の上を薄い水が流れていた。山形県南部でも似た風景を釣ったことがあり、その時は仔イワナが釣れた。

今回は何の反応も無い。

500メートルほど進んでカーブを曲がると、林道が見えた。わざわざ堰堤を越えなくても、車で簡単に辿り着ける流域だったのだ。

ここからが今回の釣行のクライマックスだった。

魚は居た。沢山居たと言っていい。

毛鉤に対して反応も結構出るのだが、鉤に全く触って来ない。

大、小の魚が空中を舞うフライラインを見て逃げ出す。98パーセントの確率で、フライを落とす前の段階で、魚が逃げて場が荒れる。それが渇水の透明な水を通して、ハッキリと見えた。

心を折られるに充分な所業だった。


堰堤を越えて2時間が経過した頃、やっと一尾のヤマメをキャッチした。18センチの幅広なオスだった。放流らしからぬ、野生的な面構えのヤマメだった。

その後も釣り続けたが、二度と魚をキャッチする事は出来なかった。

『・・・不甲斐ない』

今回ほど自分の釣りをそう思ったことはない。

駄目過ぎて逆に可笑しかった。


そして、この川を再訪することを決意した。

202507



# by rororon3rd | 2025-11-10 21:43 | トラウト釣行(東北地方) | Comments(0)